がんになりました

公衆衛生医が乳がん治療中に体験したこと、調べたこと、感じたこと、考えたことを記録していきます。

手足症候群悪化

術前に受けていた点滴薬、パクリタキセルやドセタキセル*もなのですが、現在服用しているカペシタビンには、手足症候群という副作用があります。(*標準治療では毎週のパクリタキセルを12クールなのですが、私の場合、パクリタキセル 3クール終わったところで3週ごとのドセタキセル 3クールに変更になりました。)

手足症候群には重症度のグレードが3段階あって、

グレード1:日常生活に支障を来たしていない。

グレード2:痛みを伴い日常生活に制限を来たす。

グレード3:強い痛みがあり日常生活ができない。

私の飲み方(2週間服用して、1週間休薬)では、全グレードで77%くらい、グレード3が14%くらいに起こると報告されています。(手足症候群についてはこちら。)

今のところ日常生活は送れていますが、制限はあるので、グレード2というところでしょうか。ただ「高度な」ではないかもしれませんが、ひびわれや皮膚のめくれ、と言ったグレード3の症状はありますので、2.5くらいのように感じています。

気になり始めたのは、カペシタビン3クール目の3月ころから。はじめは、手の方が気になっていました。

キーボードを叩くと痛い、紙がめくりにくい、プラスチックチャックが開けにくい、ペットボトルの蓋が開けられない、、、あと、どうでもいいですが、スマホの指紋認証ができない。

対策は保湿です。それから、物理的刺激を避けるのも予防策とあります。そう言えば、引越しで重いものをたくさん持った後、悪化したように思います。

今時節柄手洗いが励行されているので、保湿との両立が少々大変なのですが、がんばって保湿剤を塗り、亀裂のできたところはテーピングし、と努力して、亀裂はなくなって手の方は少し楽になりました。

一方、足の方は、当初ちょっとピリピリするかなー、くらいだったので、特に保湿剤を塗ることもなく過ごしていたら、6クールめに入る頃から少しずつひどくなってしまいました。気になり始めてから、懸命に保湿剤を塗っているのですが、あまりよくなりません。

今は、靴を履くのも痛いです。幸い、職場では個室の研究室があてがわれているので、研究室内ではストッキングのみの裸足です。通勤も自転車なので、なんとかなります。

困るのは、靴を履いてそれなりの距離を歩かなくてはならない時。

先日、非常事態宣言も解除されて、久々に外での仕事でした。一応きちんとした格好をしていく必要があったので、運動靴やクロックスというわけにはいかず、ゆるいパンプス(ヒールなし)で出かけたのですが、痛いのなんの。

名古屋駅は、地元民からは「名駅」と呼ばれるのですが、「迷駅」とも揶揄されていて、各路線の駅が離れている上に行き方がわかりにくくなっています。エレベーター、エスカレーターは少ないですし、もう、泣きたくなりました。

元々、早足な方なのですが、痛い足をひきずり、何人にも追い越されながらのそりのそり歩きました。仕事先でも、相手の方と同じ早さで歩けず、「すいません、足を怪我して早く歩けないんで、、、」とか言って、ゆっくり歩いていました。

もう、外見をとやかく言っていられないので、最近は職場には運動靴を履いて行っています。

我が身に降りかかって、改めて実感するのですが、名古屋駅、体の不自由な人やお年寄りにもっとやさしい駅にして欲しいです。

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若干お見苦しいですが、手と足はこんな感じになっています。左のテーピングは、亀裂がなくなり、もうしなくても大丈夫にはなりました。

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名古屋駅で歩き疲れて、JR名古屋駅定食。ノンアルコールドリンクリストを見せてもらおうとしたら、勘違いでノンアルビールが。まだ禁酒中^_^