がんになりました

公衆衛生医が乳がん治療中に体験したこと、調べたこと、感じたこと、考えたことを記録していきます。

手足症候群と手袋

術前に受けていたドセタキセルや、現在服用しているカペシタビンの副作用に「手足症候群」というのがあります。手足の感覚異常、皮膚の変化、爪の変形などが起こります。ひどい人は、生活に支障をきたすようになって、治療を続けられなくなることもあるそうです。

説明文書によると、現在服用中のカペシタビンの臨床試験では、手足症候群が73.4%の人に起こり、11.1%で重篤な症状を認めた、とあります。

症状緩和の特効薬はなく、予防として、手足に圧や摩擦がかからないようにすることや、保湿が推奨されています。

物理的刺激を避ける具体策には「手指に力がかかる手作業を短時間にとどめる、あるいはなるべく避ける。」として、「キーボードを打つ」作業が真っ先に挙げられていますが、仕事がらそういうわけにはいきません。

キーボードを打つ時に指先が痛いな、というのは術前の化学療法の時からありましたが、生活に支障をきたすほどではなく、ハンドクリームと保湿手袋でしのいできました。当初はそれほどでもなかったので、仕事中は指先のあいたタイプ、夜は「ナイトケア」用のコットン手袋です。洗い物は家事用手袋をするようにしていました。

カペシタビンの2クールめくらいから、指先の痛み、しびれが少しひどくなってきました。最近は末梢性神経障害性疼痛の治療薬をもらっています。手袋も指先まで保護したくなり、指先までの薄手のものを買ってみたのですが、これだとMacのマジックマウスのスクロールができません。また、洗い物だけでなく、調理中も手袋をしたくなり家事用手袋をしたまま料理していたら、やはりあまりフィットしていないので、指先のゴムを包丁で穴を開けてしまうことがしばしば。

それで、今度は仕事用にはタッチパネル対応手袋、料理用は指先までフィットする使い捨てゴム手袋の小さめサイズを使うようにしてみました。が、スマホ対応手袋は、マウスのスクロールはできますが、フィットが今ひとつで、キーボードがうまく打てません。

しびれる、痛い、以外の症状として、ページがめくりにくい、プラスティック袋のチャックが開けにくい、などあり、それなりに不便です。

ぴったりフィットでタッチパネル対応で、保湿効果もある手袋、開発されないでしょうか。

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仕事用手袋、左から1号、2号、3号。残念ながら、どれもパソコン仕事に最適、とは言い難いです。

 

 

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