がんになりました

公衆衛生医が乳がん治療中に体験したこと、調べたこと、感じたこと、考えたことを記録していきます。

飲み忘れ

術後の経口化学療法は8クールの予定です。

この術後のカペシタビン追加は、まだ「標準治療」にはなっていません。保険適用外です。(私は通院先の判断で「適用外使用」の扱いを受けています。)

診断を受けた時点の最新の2018年度版ガイドラインでは「術前化学療法で病理学的完全奏功(一言で言えば、がんが消えてしまう)を得られなかった症例を対象に、術後カペシタビンを投与した場合の有効性を検証した研究で、再発率、生存率とも改善することが示された。」とのみ書かれていました。

「最新治療」より「標準治療」を望んでいましたので、悩んだのですが、主治医の先生の「次のガイドラインには載ると思います。」とのご意見もあり、同意しました。なるほど、2019年の追補版では、まだ確立した科学的根拠があるとしているわけではないですが、「予後が改善する可能性がある。」と前の版よりちょっと進んでいるようです。

そういう訳で、納得して治療を受けています。今5クール目。

術後1ヶ月後の1月中旬からはじまりました。2週間服用して、1週間休薬して、3週間で1クール。8クールの予定です。途中白血球数が足りず、2回休薬期間を伸ばしましたが、3クール目から量を減らして、今のところ順調です。

カペシタビンは、骨髄抑制(血液を作る能力が下がる)の副作用はそれほどありません。でも、今までの治療で骨髄が疲れていたのか、なかなか白血球、赤血球、血小板とも上がって来なかったのですが、ほぼ正常になってきました。夏ごろは、アルブミン(栄養状態の指標になる)が低かったり、軽度の肝機能障害もありましたが、これも正常化。

何より、2月末頃から自転車に乗れるようになり、手足症候群のことを忘れられれば、もうすっかり「ふつうの人」の感じです。「抗がん剤治療中の人」という感じではないです。

ありがたいことなのですが、気の緩みも出てきて、最近しょっちゅうカペシタビンを飲み忘れてしまいます。本当は木曜日の夕(今回は今日)に飲み終わるはずなのですが、今回は6回も飲み忘れてしまいました。あと、3日飲みます、、、

f:id:mm-higuchi99:20200507224907j:plain

おくすりポケットを使っても、どういうわけか飲み忘れてしまいます。本当は今日で飲み終わるはずが、あと3日飲まなくてはならなくなりました。