がんになりました

公衆衛生医が乳がん治療中に体験したこと、調べたこと、感じたこと、考えたことを記録していきます。

マンション購入と婚活

世間は「人生100年時代」などと言っています。自分はそこまでは生きないとしても、あと2-30年は人生続くとしたら、、、と50歳を少し過ぎた頃から遅ればせながらソロソロと「家活」「婚活」を開始しました。(なぜ、今までしなかったのか?という点は。。。)

そんなに急いで、という訳でもなく、チラチラちらしや不動産サイトを見ていて気になったら見に行くという、のんきな「マン活」をし始めて多分1年くらい、数件の見学の後に、場所も、間取りも、金額も条件にピッタリのところが見つかったのです。

周囲にセカンドオピニオンを求め、女一人でナメられてはならないと(セクハラ発言ですね)友人にも一緒に行ってもらい、夜寒くないか夜間の状況も見せてもらったり、、、急かす不動産業者や売主業者に煙たがれながらも慎重に慎重を重ね、仮契約となったのが、2019年4月中旬。

その後、かなり立て込んでいたので、本契約はゴールデンウィーク明けにさせてもらったところ、その間にがんが見つかってしまいました。

友人の病院でまずマンモグラフィーを撮り、乳腺外来を予約してもらったのですが、その外来より前に、銀行と住宅ローン本審査申込のアポがあったのです。銀行の担当者に、その経過を話したところ「(ローンに必要な)団体信用生命保険の審査をするのは銀行ではないので。」とはっきりしない返事。

こちらが困るのは、審査にもし時間がかかって、仮契約の時に決められた期限内に支払いが完了できないと、払った手付金が戻ってこないこと。ローン審査に落ちた場合は戻るのですが。

今度は司法書士の友人に相談して「診断書を書いてもらって、ローン審査に落としてもらった方がいいでしょう。」ということになり、乳腺外科のドクターには、初診時「乳がん疑い」の診断書を書いていただきました。ドクターもマンモ、超音波、触診でまず、間違いない、とは言っていましたが、組織検査が出ていないので(初診時に組織採取)、「疑い」としか書きようがありません。

数日後、無事?ローン不承認の連絡があり、何とか期限内に間に合い、手付金は戻りました。

銀行から連絡をいただいた際「治療後何年後なら、ローン組めますか?」と聞いてみたのですが、また「審査をするのは銀行ではないので、何とも言えません。」と。別のタイプのローンもあったみたいですが、その時点ではじっくり比べる余裕はありませんでしたね。

「人生で2人に1人ががんになる」時代。壮年期までに、となるともう少し少ないですが「がんサバイバー」という言葉も広まりつつあります。がん治療後に「家活」や「婚活」する人も多くなってくると思います。さて、私は、今後ふつうの住宅ローンが組めるようになるのでしょうか。

本件では、いろいろな友人にお世話になりました。というかご迷惑をおかけしました。感謝に絶えません。

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書い損ねたマンション